top of page
. LAB RAINROOTS
Blessed-rain-cloud funding
1/10
「名前のつかないような日々の写真も、人の手と光で焼き続けたい」
このクラウドファンディングについて
1/10
.LAB RAINROOTSは今年で16年目、アナログプリントに愛着を抱いてくださるみなさんのおかげで何とか続けてこられることができました。アナログプリント機を失い、存続の危機に立たされても、プリントを人の手で行うというとてもシンプルなルーツに立ち帰ることで、一筋の活路を見出すことができました。
ところがこの度、名古屋市中区・松原にある現店舗は契約終了となり、退去しなければならない運びとなりました。
時代はコロナ禍で、ましてフィルム業界のこの先は、大手フィルムメーカー、印画紙メーカーから流通製品の生産中止の発表が相次ぐなど、決して見通しのいいものではありません。SNSなどではフィルムカメラが人気を博していますが、フィルム現像を行うお店は着実に減り続けており、事態は刻々と変わってきています。
そんな悪天の中、無謀ではありますが、.LAB RAINROOTSはアナログプリントの他にはない力を信じ、機械を使わずに
光で写真を焼く、ということを絶やさずに続けていければと考えています。100%写真を手焼きしているお店、というのは日本全国、どこを見渡しても類を見ません。あまりに時間的・技術的コストがかかりすぎるからです。
ただ、フィルム写真の未来を見渡したとき、その選択肢を残す、ということはある種、写真の原点としての文化を守り
続けることだと思っています。そしてそんな一見無茶なことを貫こうとする理由は、小難しいことは抜きにして単純に、人の手で、光で焼く写真はどこまでも自由で、グッとくると思えるからです。
もしあなたが少しでも、フィルム写真を、アナログでのプリントを、これまでの、そしてこれからの.LAB RAINROOTSを愛してくださるのであれば、私たちの手と、光で写真を焼き続けるための場所をどうか与えてください。私たちはきっとその場所を、あなたにとって写真との関係が、より一層特別になる場所にすることをお約束します。
NEWS
はじめに
こんにちは。はじめましての方もいるかと思います。.LAB RAINROOTSの湯地信愛と.naokoです。
今回の移転は想定外ではありましたが、それを機会にこれからの行く末を見据え直し、こうありたいという
イメージを二人で共有しながら、仲間の手を借りつつこのページを準備しました。
どんな店にしていくのか?
なんと言ってもまず手で焼き続けることのできる暗室をつくる。
さらに今回、愛知県初となるレンタルカラー暗室も新たに設営します。
.LAB RAINROOTSでは現像からプリントまで全く機械を介さず、失われてしまうことの無い力強い方法を確立、
継続し、なおかつ伝播して行きます。
そしてカメラを始めるきっかけになれる店でもあるために、カメラの販売をできるスペースを完全復活させ
写真集などをゆっくり見たりできる空間を作り、人と人が交差できる場所でもあり続けたい。
また、写真だけではなく何かを表現したい人たちが展示できるギャラリーを運営していきたいと思います。
それに定期的にWSを開催し、写真の楽しみを広めていきたいと思っています。
(Sunday Morning WSや県外実践暗室WS、出張WSなどなど)
とまあ、やりたいことが盛りだくさんではありますが、現在の店舗の立ち退きが12月になります。
決定した移転先やこのプロジェクトの最新情報はこちらのページに設置したNEWSでも報告していきますね。
SUMI RYO
Fumihiko Suzuki
リターンについて
ご支援をいただいた方たちに感謝の思いを込めて、以下のリターンを用意させていただきました。
ただ、何よりのリターンは手が動く限り、光で焼くプリントを皆さんに届け続けることだと思っています。
各リターンの詳細については画像をクリックしてください。
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
商品がありません
.LAB RAINROOTSとは?
2005年4月、フィルムの写真がデジタルへと置き換えられてゆく時流の中で、「光で写真を焼く文化」の存続に危機感を抱き、資金ゼロの状態にもかかわらず「フィルムで撮る日々の写真をもっと楽しめる店をつくりたい」と声を上げたところからスタートしました。
初めはカメラの販売やギャラリーの運営で地盤を作りながら、アナログ露光で写真を焼くのに理想的な機械を見つけると、念願のプリント店としての営業が始まります。当時、時代に逆行するかのように新たにアナログ機材を導入し、淘汰されつつあるフィルムカメラを楽しむことに特化しようとするようなお店は、他にあまり例がありませんでした。それまでの街の写真屋さんのイメージからの脱却を目指し、あらゆる視点からデジタルではない写真の楽しみを伝えるための工夫を凝らし、発信を続けてきました。
2009年には大掛かりな作品の制作にまで対応することを考え、大全紙まで伸ばして焼くことができる暗室も構えて、人の手で写真を焼くことも始めていきました。操業はいつもギリギリではありましたが、写真を愛する人たちの賛同を得て、何とかお店を続けてこられることができました。
現在の「写真を手で焼く」お店になるまで
そこから移店などの紆余曲折を経て、2016年に現在の松原のお店にやってきます。リスタートを切り、何とか続けてこられたお店でしたが、3年目を迎えたある日、15年ずっと頑張ってきてくれたアナログ機がとうとう壊れてしまい、窮地に立たされます。そんな中、お店を続けていくための一筋の光になったのは、これまで続けてきた「人の手で焼く」という行為でした。
実はこのことはアナログ機を手に入れた頃からずっと考えてきたことでした。機械はいつか必ず壊れてしまうし、壊れてしまった機械を修理してくれるメーカーや部品を作っている工場も実際もうどこにもなくなってしまっていました。そんないつかは訪れる宿命を前にして、機械が止まったら先が真っ暗、ではなくなる方法は、手で全てをできるようになることでした。そしてこれは自分のお店だけに限らず、これからのアナログのフィルム写真の未来にとってもそのまま繋がることだと思っています。
おそらく現在の日本で手焼きだけのお店をやっているところは他にはないでしょう。手で焼く写真はとても自由度が高く、それゆえ精度の高い写真を焼き続けるのは難しいですが、長年の経験や培った職人的感覚からそれを可能にしています。機械で焼く写真とはまた違った深みや、人の手で焼いているからこそ生み出される時間の痕跡、グッとくる何かがあります。本来、手で写真を焼くということ自体が実は時間的にも技術的にもコストの掛かる贅沢な手段とも言えるのですが、.LABでは光で焼く写真を日常にしてほしい、という願いから、普通であればあり得ないような価格でプリントを行っています。
また、それらのような思いから.LABでは、県外実践暗室教室や2部といった活動から、写真を手で焼く人を育てることにも力を入れています。アナログ機は絶滅していっても、印画紙や薬品は需要があれば簡単にはなくなりません。機械から人の手に移行できればアナログの「光で焼く」という行為は残せます。
.LABはできればその中心にいたいと思っています。
なぜ光で焼くのか?
それは写真を見てもらえれば感じてもらえることだと思います。
デジタルプリントとアナログプリントは比べるとはっきりとした違いがあります。簡単に言うと、デジタルプリントを細かく構成する最小単位は1×1のピクセル、アナログプリントでは無秩序な粒子、だということです。これは見た目の印象の柔らかさや優しさといったテクスチャーに大きく作用しています。また、アナログプリントに欠かせない印画紙は三層に別れた構造をしており、そのおかげで粒子の重なりが生まれ、視覚的にふくよかで立体的な印象になります。
デジタルにはデジタルの良さがあり、どちらが優れているということは一重には語り尽くせませんが、大事なのは選択肢として残り続けることだと思っています。なくなるべきではない選択肢について、どう今の時代を生きている人たちにグッときてもらうかだけを考えてRAINROOTSは16年間やってきました。
オリジナルフィルムのproduct について
一般的に流通していたフィルムは、2年前くらいから実用を離れてホビー化し、愛好家だけのものになってしまってきていると感じています。それに伴って品質が補正され、特にフィルム一本の価格が1500円に向かい始めていると感じた時から、オリジナルのフィルムの草案を描き始めました。
1000円以内で商品化でき、かつ安定して供給できるものを突き詰めて考えたとき、思い浮かんだのが映画撮影用のフィルムを用いることでした。
400ftのロールを購入し、手で切り分け、手で詰める。そして手で現像する。
フィルムの現像に適した薬品の調合を研究し、自分の理想と思うレシピをつくって販売を開始しました。このラインナップはレシピ次第でまだまだ増やすことができる、可能性のあるものです。
今、決めていることは、現在から10年後の価格帯で提供し続けたい。自分も含めて、学生さんやお金がそんなに使えない人にも日々の写真をフィルムで残してもらいたい、そう考えているからです。
もちろん、このフィルムの魅力は安いだけではありません。スムースな質感や粒子の引き立ち、リアリティのあるコントラストは、フィルムで写真を撮る、ということの喜びをより一層感じさせてくれるものになるでしょう。まるで映画のワンシーンの様に(かと言って大袈裟ではなく)、あなたの何気ない日常を切り取ってくれるはずです。
店が自分の思い描く場所に在り続けるための、1番の力になってくれるフィルムがこのPB filmになります。開発に多くの労力を費やしたこのフィルムに、ぜひとも長く付き合っていただきたいです。
bottom of page